紙をはさめよ!

読書や筋トレ、アニメ、映画についての感想と紹介をしたいと思います

推しは苦しむべし

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私の好みが変わったきっかけとなった本です


こんばんは!昨日の続きです

本の好きなジャンルが変わったきっかけになった本は

ボカロ小説の囚人と紙飛行機を読んでからです。

5作品ありどれも心をガリガリとすり減らされるような物語です。

特に最後の青年ノーサイドの章は絶望してしばらく主人公のカイムラルペルデントのことが頭に残り何をしても気持ちが明るくなりませんでした。

特に最後の究極の選択に心をえぐられて欲しいなと思います。

読み終えてしばらくたったあと

自分の好きなキャラが苦しんで読者である私も苦しむ、推しに悲しい気持ちにさせられるってこんなに気持ちがいいのかと気づいてしまったのです。

悲しい気持ちになるのは嫌なはずなのになぜか進んで読みたくなる。

私の感性が変わった瞬間です。

これは私の主観ですがハッピーエンドの楽しい物語よりもバッドエンドの悲しい物語の方が時間がたっても思い出すだけで読んだ時と同じ気持ちになれる、つまり楽しみが長続きすると思うのです。読んでる最中は感情移入して最大限に場面を想像しながら読むので情動的になり、内容を長い間より鮮明に覚えておくことができるのです。たぶん。

私はこの囚人と紙飛行機の物語を読んでから感性が変わりましたがそれとは別に作者の考え方に感銘を受けました。

ハッピーエンドほど作中の人物にとって残酷なことはない。

例えば片思いだった少女が好きな人に告白して二人は結ばれる

はい、ここで終わり。

長年心にためていた思いを告白してやっとこれから二人の幸せな生活が始まろうとしているのにここでこの二人の物語は終わり。

目前で始まろうとしている幸せがあるのに掴むことなく幕は下りてしまうのです。

そこで作中の人物の時は止まってしまうのです。本人たちは気が付いていないかもしれません。それは果たして残酷なことなのか幸せなことなのか。

他にも私の好みが変わったきっかけはアニメのギルティクラウンアカメが斬る!エルフェンリートなどがありますが大本はこの小説です。

悲劇の入り口としてぜひ囚人と紙飛行機、読んでみてください!どのシリーズもきっとあなたの心をえぐってくれることでしょう。

気持ちの明るいときに読むのをおすすめします。

私は落ち込んでるときに読んで大ダメージをくらってしまったので。